2007「羽化」On the Go

当作品は、2007年に開催されたプラハ劇場デザイン四年展にて、台湾館の空間デザインとして出展された作品である。台湾の優れた舞台芸術を鮮やかに表現し、その年の「舞台技術部門金賞」を受賞した。

「羽化」は、当時の台湾演劇界における4年間の重要な出来事をテーマにし、革新的な演出手法や代表的な舞台作品の要素を取り入れ、台湾の文化的多様性と創造力を世界に向けて発信した。

素材には「籐」を中心に使用し、2階建ての立体空間を構築した。
さらにこの作品は、国内外で少なくとも3回にわたり解体・輸送・再組立てが行われており、高度な施工技術と柔軟な構造設計が求められた。

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2001年のヴェネツィア・ビエンナーレ出展作「方外」と並び、本作「羽化」は、王文志が国際舞台へ歩み出す重要な転機となった作品である。また、この2作品を通じて、自身の創作におけるコア素材は──「竹」と「籐」だと確信を得た。

「羽化」以降、王文志は本格的に国際舞台で活躍し、数々の代表作を世に送り出すこととなリ、まさに、彼の創作人生におけるターニングポイントとなった作品である｡

《破繭》藤、竹、木、鐵
On the Go, rattan, bamboo, wood, steel